新潟県助産師会

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新潟県立新潟南高等学校 「助産師が伝えたいいのちの話」講座の報告

1.日 時:令和3年7月7日(水)家庭科の授業 15:25~16:25 
  講師:新潟市助産師会 助産師 森川和子
  従事者:助産師会助産師4名 近、菊池、春日、藤中 合計:5名のスタッフにて実施
2.対 象:新潟県立新潟南高等学校    2年生全員 359人(9クラス)
3.時 間:60分             
4.場 所:県立新潟南高等学校 第1体育館  
5.目 標: 命の始まりから、成長、誕生を通して、生命誕生の神秘・奇跡・命の尊厳に気づき、「生まれてきてよかった」と思えるよ
       うに自己肯定でき、自尊感情を高めることをねらいとする。
6.講座の内容
  今年は感染対策を取り、生徒たちと対面で講座を開催することができた。
 5月に事前アンケートをとり一部を講義に入れた。名前の由来を隣人同士で紹介、命の始まりとして受精卵と胎芽を折り紙や綿球を使用
   し大きさを見て確認した。体験学習として3か月、5~6か月、7~8か月そして新生児の人形を全員に抱いて大きさ重さを感じて
   もらった。 また、第一呼吸の体験もストローを使ってしてもらった。
 今回は、新型コロナ感染拡大防止のため、実際の妊婦さんや赤ちゃんには来てもらえなかったが、ビデオ出演してもらった。
 出産の様子(DVD)、命の奇跡、親になる責任、命の大切さなどをPPを使い話をした。

7. 感想文
  命が育っていくのには、たくさんの人の愛情があると思った。映像で子どもを産んだ方が、自分よりも大切ものができた、と言ってい
   たのが印象に残っていて、それほど命がけで産んだんだと思った。だからそれなりの覚悟がなければいけないと思った。・・・
  長い時間お腹の中にいる分、生まれて来たときの感動や喜びはとても大きいと思った。生きているだけで誰かを喜ばせることができる
   人は、たくさんいると思う。そう考えると、自分の命はもちろん大事だし、どの人の命も大事で、大事でない命は存在しないと思った。
  (一部抜粋 女子)

  実際に赤ちゃんの人形を抱いてみて、命の重みを感じることができた。
 一番印象に残っているのは、家族のインタビューでの父母の言葉。すごく幸せそうなのがすごく伝わってきて、やっぱり結婚っていいな
   と思うと同時に、ネットで出産シーンを見た時に感じた恐怖が塗りかえられていった。そのシーンを見たときは、ずっとほしいなーと
   思っていた子供も、さすがにすごい痛そうでもういらないかなとなったが、昨日の講演をみて、改めた考え方をまた改めることができ
   た。次に印象に残ったのは、生きているだけで100点満点の言葉だ。ネットで同じような言葉はよく見るけど、ちゃんとした大人から
   心をこめて言われたことは無かったので、とても嬉しかったし、おちつくことができた。
 72億人も先祖さまがいることにもおどろいた。ひとりひとりの人生を見てみたいなと思った。 (女子)

  赤ちゃんのモデルが持ってみると想像以上に重たくて驚いた。またビデオで聞いた赤ちゃんの心音がとても速く、小さいとはいえ生命
   というエネルギーの存在を感じた。胎児の形づくりのビデオでは、手や心臓が私たちと同じ形になっていく過程が良くわかり、神秘的で
   あった。呼吸を止めた後ストローで呼吸した時、とても息苦しく、赤ちゃんが生まれたときの産声の激しさと必死さを身をもって体験す
   ることができた。ビデオや助産師さんの話を聞くと、受精してから生まれ、育てることには大変な苦労があり、特に母親は命がけで自分
   を産んでくれたんだと思うと、自身の唯一の命を大切にしようと思うし、両親を含め、自分の成長に関わった人々に感謝したいなと思っ
   た。「生」に携わる職業に就く彼女らの話はとても説得力がありとても有意義な時間だった。  (男子)

  私は今回の授業を聞いて、命の尊さ、大切さ、儚さを強く感じました。人間が誕生することの奇跡、運命を学びました。折り紙の穴で
   自分の最初の大きさを見たときには、大きく成長することができて良かったなと、周りの方々に感謝の気持ちが生まれました。また、出
   産のシーン で、赤ちゃんが生まれてきたときには、無意識のうちに涙が出てきました。そんな奇跡のなかで生まれた自分、家族、友人達
   をかけがえのない存在だととらえ、大事に大事に接していきたいと思います。そして、私は悩み事があっても一人で抱え込んでしまう体
   質 なので、自分の命を尊重するためにも周りの人にこまめに相談しようと思いました。これから受験期になり、ストレスや悩み事も増え
   ていくと思います。周りの人にも相談できないようなときには、気軽に今日いただいた資料の相談室で相談をします。  (男子)